1. TOP
  2. コラム一覧
  3. イエローダイヤモンドの特徴や価値を専門家が徹底解説!高く売るコツも紹介
コラム

イエローダイヤモンドの特徴や価値を専門家が徹底解説!高く売るコツも紹介

更新日:2024年10月25日
イエローダイヤモンドの特徴や価値を専門家が徹底解説!高く売るコツも紹介

さまざまなカラーダイヤモンドのなかでも、比較的身近で昔から多くの人に愛されてきたのがイエローダイヤモンドです。太陽のような生き生きとした輝きと主張しすぎないさりげない色味が他の宝石にはない魅力があります。

本記事では、そんなイエローダイヤモンドの特徴から、価値を左右する要素、売却のコツなどを紹介します。ぜひ最後までお楽しみください。

カラーダイヤモンドの買取価格と高く売る方法

イエローダイヤモンドの特徴とは?

まずは、イエローダイヤモンドの特徴について見ていきましょう。無色透明なはずのダイヤモンドが、なぜ黄色く輝くのでしょうか。

窒素が不純物として含まれることで黄色く発色

イエローダイヤモンドは、純粋な炭素の結晶であるダイヤモンドに窒素が含まれることで黄色く見えるという仕組みです。窒素の含有量が多いほど色が濃くなり、その色合いによって価値や呼び名なども変わっていきます。

イエローダイヤモンドに限らず、カラーダイヤモンドが地中で生成されるメカニズムはまだ解明されていない部分も多いです。イエローダイヤモンドの場合は、オレンジダイヤモンドとの関連性も高く、さまざまな要因により「イエローダイヤモンド」と「オレンジダイヤモンド」にカテゴライズされています。

【安らぎと調和】オレンジダイヤモンドの特徴と価値を解説! 売却時の注意点や便利な無料査定サービスも

黄色味の強さで価値が変わる

イエローダイヤモンドは、色の鮮やかさや濃淡によって価値や呼び名が変わります。

カナリアイエロー:「カナリーイエロー」と呼ばれることもあるカナリアイエローは、明るい緑みがかった黄色です。鮮やかなカナリアイエロー色のダイヤモンドは、その希少性から特に高い価値を持ちます。

ゴールデンイエロー:黄色といえば「金色」を連想する人も多いかもしれません。太陽の光を思わせる力強さと、神々しい深みが合わさったゴールデンイエローも、非常に人気が高く高値で取引されます。

レモンイエロー:比較的入手しやすいイエローダイヤモンドです。生き生きとした自然の爽やかさや、若々しい晴れやかな印象がとても生命力を感じるカラーダイヤモンドです。 オレンジイエロー:オレンジのニュアンスを含むイエローダイヤモンドです。オレンジの持つ活気と、黄色の持つ明るさが調和した、エネルギッシュで親しみやすい温かみのある色合いが人気です。

石言葉は「希望」「金運」「永遠の絆」など

太陽のような力強い輝きから、「希望」「絆」などポジティブなイメージの石言葉が多いです。夢に向かって進んだり、新しいことにチャレンジする人に力を与えるパワーストーンとして親しまれています。

また、チャレンジという意味では「金運を呼び込む石」として重宝される場合もあります。他のカラーダイヤモンドに比べると、主張しすぎない色味と清潔感がイエローダイヤモンドのイメージです。

産出国は南アフリカ、オーストラリア、ブラジル、インド、ロシアなど

イエローダイヤモンドの産地は世界中に広がっていますが、おもな産地は以下の通りです。

南アフリカ共和国:巨大イエローダイヤモンドの故郷/

ダイヤモンドの産地として世界的に有名な南アフリカ共和国は、イエローダイヤモンドの主要産地でもあります。特に、100カラットを超えるような巨大なイエローダイヤモンドは、現在、南アフリカ共和国でしか発見されていません。同国の地質学的条件が、巨大なダイヤモンドの形成に適しているためと考えられています。

オーストラリア:ピンクダイヤモンドと並ぶ名産

ピンクダイヤモンドの産地として有名なオーストラリアですが、イエローダイヤモンドも豊富に産出されます。なかでも西オーストラリア州にあるアーガイル鉱山は、ピンクダイヤモンドと並んで、イエローダイヤモンドの重要な産地として知られています。アーガイル鉱山で採掘されるイエローダイヤモンドは、色合いと輝きが美しく、世界中のコレクターから注目されている個体です。

その他の産地:ブラジル、インド、ロシアなど

イエローダイヤモンドは南アフリカ共和国やオーストラリア以外にも、南米のブラジル、アジアのインド、ロシアなどで採掘が行われています。採掘される場所の地質によってそれぞれに個性的な色合いと輝きを持っており、ジュエリーとして高く評価されているのがイエローダイヤモンドです。

イエローダイヤモンドの価値を決める要素と価格相場

ここからは、イエローダイヤモンドの価値を決める要素や価格相場などを見ていきましょう。売却を検討している人はぜひ参考にしてください。

ダイヤモンドの価値や品質を決める「4C」とは?各グレードや鑑定書、原石についても解説

ダイヤモンドの品質評価基準「4C」

カラーダイヤモンドであるイエローダイヤモンドも他のダイヤモンドと同様に、4Cと呼ばれる4つの要素で評価されます。

カラット(Carat):ダイヤモンドの重さを表す単位で、1カラットは0.2グラムです。単に重さだけでなく1個体あたりのサイズも重要視されます。

カラー(Color):ダイヤモンドの色を評価する基準です。カラーグレードの最高峰である「D」は完全に無色透明ということになります。グレードが落ちるほど、少しずつ黄色みを帯びていきますが、イエローダイヤモンドの黄色とは別扱いです。

クラリティ(Clarity):輝きや透明度を表す基準です。インクルージョン(内包物)やブレミッシュ(表面の傷)が少ないほど、透明度が高く価値も上がります。

カット(Cut):ダイヤモンドのカットや研磨を評価する要素です。プロポーション(各部の比率)、シンメトリー(対称性)、ポリッシュ(研磨状態)といった項目があり、カットのグレードが高いほど、ダイヤモンドの輝きが増し価値も高くなります。

イエローダイヤモンドの市場価格や買取価格は?

ダイヤモンドの買取価格は、4Cの評価に加え、市場の需要や供給、鑑定機関、業者の査定基準など、さまざまな要素によって変動します。

イエローダイヤモンドのようなカラーダイヤモンドはそれらに加え、色味の評価も考慮され総合的に判断されていきます。

一般的に、ファンシーカラー以上のものは高値で取引されます。例えば、ベリーライトイエローダイヤモンドは1ctで10万円程度ですが、ファンシービビッドイエローの評価になると、0.1ctに満たない小さなサイズであっても20万円以上という価格です。最も希少価値が高いとされるカナリアイエローになると0.3ct程度の小粒サイズでも数百万円を超える金額になります。

また、カラーダイヤモンドは供給量と需要が思わぬかたちで価格に影響することもあります。大手ブランドが大々的にコレクションに採用したり、有名人が気に入って紹介したりなどがきっかけで、人気が急上昇することも珍しくありません。

ダイヤモンドの買取相場表

世界的に有名なイエローダイヤモンド

さまざまなカラーダイヤモンドのなかでも、比較的ポピュラーなイエローダイヤモンドは、古くから多くの人々に親しまれてきました。ここでは、世界的に有名なイエローダイヤモンドをいくつかご紹介します。

コ・イ・ヌール(Koh-i-Noor)

「光の山」という意味を持つコ・イ・ヌールは、世界最大のイエローダイヤモンドのひとつとして知られています。105.6カラットのオーバルカットが施されたこのダイヤモンドは、インドで発見され、ムガル帝国やペルシャ帝国など、さまざまな王朝の象徴として受け継がれてきました。長い歴史の中で、所有者を巡る争奪戦が繰り広げられたことでも知られ、現在はイギリス王室の戴冠宝器の一部として、ロンドン塔に展示されています。

サンシーダイヤモンド(Sancy Diamond)

55.23カラットのペアシェイプカットが特徴のサンシーダイヤモンドは、その起源が15世紀にまで遡る歴史的なダイヤモンドです。インドで発見された後、ポルトガル、フランス、イギリスと、ヨーロッパの王室の手を渡り歩きました。フランス王室の所有であった時代には、ルイ14世やマリー・アントワネットも身につけていたと伝えられています。現在は、フランスのルーブル美術館に展示され、多くの観光客を魅了しています。

サンドロップダイヤモンド(The Sun-Drop Diamond)

110.03カラットのペアシェイプカットが施されたサンドロップダイヤモンドは、その名の通り、太陽の雫のような鮮やかなイエローカラーが特徴です。南アフリカで発見されたのち、2011年にスイスのジュネーブで開催されたサザビーズのオークションに出品され当時の史上最高値となる約11億円で落札されました。その輝きは、まさに太陽の光を閉じ込めたような美しさで、世界中のダイヤモンド愛好家を魅了しています。

グラフ・ビビッド・イエロー(The Graff Vivid Yellow)

100.09カラットのクッションカットが施されたグラフ・ビビッド・イエローは、鮮やかなカナリアイエローが特徴のダイヤモンドです。南アフリカで発見された原石は、190カラットを超える巨大なものだったと聞いています。熟練の職人によってカット・研磨され、その美しい輝きを最大限に引き出されたのち、2014年にスイスのジュネーブで開催されたサザビーズのオークションで、約16億6000万円で落札されました。

イエローダイヤモンドを高く売るには?

ここからは、イエローダイヤモンドを売却する際に注意したいポイントを紹介します。どれも所有者自身でできるものばかりですので、ぜひ実践してみてください。

経験豊富な鑑定士に見てもらう

イエローダイヤモンドは4Cの評価に加え、色の濃さや希少性といった要素が価格に影響します。正確に査定を行うために、信頼できる鑑定士がいる業者を選ぶようにしましょう。

ダイヤモンドを高く売りたい!失敗しない買取業者選びのポイントとは

ダイヤモンド鑑定書を用意しておく

ダイヤモンドを売却する際には、ダイヤモンド鑑定書を用意したいところです。ダイヤモンド鑑定書とは、ダイヤモンドの品質を客観的に評価した証明書のことで、正式には「ダイヤモンドグレーディングレポート」と呼ばれます。

宝石鑑定士が、ダイヤモンドの4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)を厳密に評価し、その結果が記載されています。宝石鑑定機関に依頼することで自分でも取得できるので、ぜひ検討してみましょう。

鑑定書がないダイヤモンドも買取可能!高く買い取ってもらうためのポイントやDDJapanならではの強みとは

付属品を揃えておく

ダイヤモンドを購入した際に付いてきた付属品や保証書も用意しておきましょう。付属品や保証書は、所持しているダイヤモンドが本物かどうかを証明する大切な書類です。そのため、同様の理由でダイヤモンドが入っていた箱や袋なども、査定額に影響する可能性があります。

査定前に手入れしておく

ダイヤモンドは売却前にちょっとしたお手入れをするだけで、査定額がアップする可能性があります。

ダイヤモンドは、一見硬くて傷つきにくいように見えますが、実は油分や埃を吸着しやすい性質を持っています。そのため、指輪やネックレスとして身につけていると、皮脂や化粧品、汗などが付着し汚れの原因となってしまっているのです。

売却前に自宅でちょっとしたお手入れをしてみましょう。具体的には、柔らかい布で優しく拭いたり、中性洗剤を薄めたぬるま湯で軽く洗うなど、簡単なケアで十分です。

近年注目度が上がっているイエローダイヤモンド

イエローダイヤモンドは、近年、その鮮やかな輝きと希少性から、世界中で人気が高まっているカラーダイヤモンドです。有名人が身に着けるようになったことや、供給量が少ないことも相まって、2000年以降、価値は上昇傾向にあります。

正しい査定や取引時の安全性なども考慮し、イエローダイヤモンドの売却を検討中なら、ぜひ信頼できる業者に相談することをおすすめします。DDjapanでも、さまざまなカラーダイヤモンドを扱っていますが、もちろんイエローダイヤモンドの査定も可能です。ぜひなんでも相談してくださいね!

ダイヤモンドの資産価値に注目! グレードや産出国は価格に影響する?

CTA Banner

最新の記事

LINE査定なら最速5分で
買取価格が分かります