カラーダイヤモンドはさまざまな自然条件が重なることで色がついたダイヤモンドを言います。カラーバリエーションは豊富にあり、ブルー、ピンク、グリーン、オレンジなどをはじめ、数多くの種類が確認できます。宝石愛好家の方からも注目が高いです。
今回の記事では、カラーダイヤモンドは高く売れるのか、カラーごとの買取価格や価値についてご紹介いたします。ぜひ、カラーダイヤモンドについて詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
カラーダイヤモンドの基礎知識
カラーダイヤモンドは、無色透明の印象が強いダイヤモンドに色味が入った宝石です。特に発色が良いものについては「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼ばれることもあります。これは、発掘量も少なく1万分の1と言われているほどです。カラーダイヤモンドの、カラーバリエーションは豊富でほぼ全種類あると言われています。また、GIA(米国宝石学会)では、レッド、ピンク、オレンジ、イエロー、グリーン、ブルー、パープル、バイオレットの8色でカラーダイヤモンドを鑑定しています。現在、ホワイト、ブラウン、グレー、ブラックは、GIAのカラーチャートには含まれていません。
ダイヤモンドのカラーグレードはD〜Zの23段階。Dに近いほど最高ランクとされています。黄色味が強いほどZに近いランクに位置付けられます。なぜ、ダイヤモンドにカラーがつくかというと、明確なことはいまだわかっておりません。しかし、天然なものは、さまざまな自然条件が重なることで色がついていると考えられています。カラーダイヤモンドは無色透明のダイヤモンドより産出率は低いです。また、人工的なカラーダイヤモンドも存在しますが、素人が見分けるのは難しいとされています。気になる方は、一度プロに鑑定してもらう方法がおすすめです。
カラーダイヤモンドと無色透明のダイヤモンドが同じ大きさであるなら、どちらが価値が高いのか気になる方も多いでしょう。結論から言いますとカラーダイヤモンドです。しかし、さまざまな条件によっては、価値も変わってくるので一概には言えません。参考程度に見ておいてください。カラーダイヤモンドにも石言葉はあります。例として、レッドは「永遠の命」ブルーは「幸福を願う」。ピンクは「可憐」「優美」などが挙げられます。
カラーダイヤモンドとその他宝石との大きな違い
カラーダイヤモンドは、なんと言ってもカラーバリエーションが豊富なところが魅力的です。他の人と被らないアクセサリーを求めている方におすすめです。また、カラーによっては希少性が高いものも存在します。なぜ、カラーダイヤモンドに色味が入るのかは、いまだ謎のままです。ミステリアスな雰囲気があるところも人気の理由と言えそうです。
カラーダイヤモンドの買取価格(例)
カラーダイヤモンドの買取価格は、条件によっては金額に差が生じることから、明確には断定できません。
しかし、高価買取が期待できるカラーはあるので、以下、上から順に並べてみました。ぜひ、参考にしてみてください。
- レッドダイヤモンド
- ブルーダイヤモンド
- バイオレットダイヤモンド
- ピンクダイヤモンド
- グリーンダイヤモンド
- ホワイトダイヤモンド
- パープルダイヤモンド
- オレンジダイヤモンド
- イエローダイヤモンド
- ブラウンダイヤモンド
- グレーダイヤモンド
- ブラックダイヤモンド
特にレッドとブルーのダイヤモンドは、希少性が高く、一般の市場に出回ることはほとんどありません。
天然のカラーダイヤモンドは価値が高く、人工的なものは作られたものとして価値が低い傾向にあります。
また、カラーダイヤモンドの中でも、比較的低いランクに位置するイエローダイヤモンドも、色が濃く出ているものは高価買取が期待できます。
カラーダイヤモンドの買取金額の決定方法(価値基準)
カラーダイヤモンドの買取金額はどの部分で決まることが多いのか、気になることはありませんか?
ここでは、カラーダイヤモンドの買取金額に影響を与えるポイントについてご紹介いたします。
カラー
カラーダイヤモンドの価値基準の一つとしてカラーが挙げられます。特に高評価を受けやすいのは、レッド、ブルー、ピンクです。しかし、宝石愛好家の方でも目にしたことがある方は少ないと言われているほど希少性が高いです。逆に、ブラック、ブラウン、薄いイエローは、カラーダイヤモンドの中でも価値は低い傾向にあります。
カラット数
カラーダイヤモンドの価値基準の一つとしてカラット数が挙げられます。数値が大きいものは比例して価値も高いです。
透明度
カラーダイヤモンドの価値基準の一つとして透明度が挙げられます。不純物が少なく、透き通っているカラーダイヤモンドほど評価も高いです。
カット
カラーダイヤモンドの価値基準の一つとしてカットが挙げられます。ダイヤモンドの輝きに大きな影響を与えている要素です。不十分なカットであるほど価値は下がる傾向があります。
カラーダイヤモンドを高く売る方法
カラーダイヤモンドを売却予定であるなら、できるだけ高く買い取ってほしいと感じる方も多いことでしょう。
実は少しのポイントを押さえるだけで買取価格がアップすることがあります。
ここでは、カラーダイヤモンドを高く売る方法についてご紹介いたします。
手入れを行う
1つ目は、カラーダイヤモンドの手入れを行うことです。宝石の性質上、油がつきやすいので、普段使いをしている方は特に丁寧に汚れを落としていきましょう。
中性洗剤をぬるま湯で薄めた洗浄液にしばらくつけておくと、汚れが落としやすくなります。丁寧に洗った上で、しっかり水気を切ることも忘れずに行いましょう。
また、カラーダイヤモンドを保管しておく時も、他の宝石の近くに置かないことをおすすめします。宝石同士がぶつかり合うと欠けや傷がつく原因になります。
カラーダイヤモンドは綺麗な方が、査定する時にも良い印象を抱いてもらえます。
鑑別書・鑑定書をつける
2つ目は、カラーダイヤモンドを購入した時についていた鑑別書・鑑定書を用意することです。鑑別書は、宝石が天然か人工であるかを判別するための重要な書類です。鑑定書はダイヤモンドのみに発行される書類で、グレードについて記載されています。
カラーダイヤモンドと一緒に持ち込むと品質が保証されることから高価買取が期待できます。また、一から鑑定する必要がないので、査定にかける時間を短縮できるメリットがあります。
カラーダイヤモンドを売った後に出てきても、単体では売ることもできないので、事前までにしっかり用意しておきましょう。
早めに売る
4つ目は、時間を置かずに早めに売ることです。特にカラーダイヤモンドのジュエリーは、流行があるので、そのまま寝かせておいても買取価格が上がることは少ないです。
場合によっては、数万円単位で買取価格に影響が出てしまうこともあります。売りたいと感じた時こそ、ぜひ行動に移していきましょう。
買取店に足を運ぶ時間がない方は「出張買取」「宅配買取」を行なっている買取専門店を利用する方法がおすすめです。
ダイヤモンドに詳しいプロがいる宝石買取店を利用する
5つ目は、宝石の中でも、ダイヤモンドに詳しいプロがいる宝石買取店を利用することです。お手持ちの商品が天然か人工であるかをしっかり見分けてくれます。
買取価格についても適正価格、またはそれ以上の金額が提示されやすいです。終始安心した中、取引を進めていけるでしょう。
逆に、宝石に特化していない買取店に査定に出すと、価値がわからない方の手元に渡る可能性が高いです。天然であるにも関わらず人工と判断されてしまうこともないとは言い切れません。
カラーダイヤモンドは高価買取されやすい宝石です。高く売りたいなら、その道のプロがいる買取店を利用するようにしましょう。また、高価買取を行う根拠や理由を明確にしているお店であるほど信頼性も高いです。
複数の買取店に見積もりを出す
6つ目は、売りたいカラーダイヤモンドがあるなら、複数の買取店に査定に出すことです。最終的に、一番高い査定額を提示してくれたお店を利用できます。
また「◯(店舗名)では、カラーダイヤモンドの査定額が◯円だった」と、査定交渉を行うための判断材料にもなります。「他店よりも高い査定額を出す」と謳っているお店で有効的な方法です。
複数のお店に見積もりを出す上での注意点として、査定料、キャンセル料はかからないかチェックすることです。この部分を怠ると、思いがけない出費がかかってしまうことがあります。
時間に余裕がある方は複数の買取店にカラーダイヤモンドの見積もりを出した上で、納得してから売るようにしましょう。
まとめ
カラーダイヤモンドは天然か人工かによっても、買取価格に大きく差が出ます。
素人が判断するのは難しいので、ぜひ宝石のプロに鑑定してもらいましょう。
カラーダイヤモンドの価値基準として、カラー、透明度、カットなどが挙げられます。
珍しいカラーのダイヤモンドをお持ちの方は高価買取が期待できます。
カラーダイヤモンドの保存状態を整えた上で、鑑別書・鑑定書、付属品をセットにして、ぜひ一度査定に出してみてください。
今回は、カラーダイヤモンドは高く売れるのか、カラーごとの買取価格や価値についてご紹介いたしました。