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ダイヤをネットで査定する時に注意したい3つのポイント

更新日:2023年1月10日
ダイヤをネットで査定する時に注意したい3つのポイント

ダイヤをネットで査定してもらうということは、対面をして会話をしないということが前提になります。またその際に、今最も多く使われているのが、Line査定になります。ダイヤやジュエリーの写真、鑑定書の写真等を添付して査定してもらうという流れになります。

その際、以下に注意したいことの3点をご説明します。

1)表示された査定金額の、下限いくら~上限いくらの二重表示金額に気をつける。

ネット上で査定をする訳ですから現物を見ないで写真のみの査定金額の判断になります。よって、業者がワンプライスの正確な金額を提示するのは無理で、例えば20~30万円(税込)等の下限いくら~上限いくらの金額表示が圧倒的に多くなります。

その際ご注意して頂きたいのが、実際商品をその会社に発送し、現物査定になって場合、まず上限の金額にはなりません。下限の金額になることがほとんどです。言わば、上限の金額はお客様に商品を送ってもらうための呼び水と思ってもらっていいでしょう。実際にはその金額をお支払いするのは到底無理にも関わらず、ひょっとしたらその金額になるかもしれないと、淡い期待を抱かせる金額表示になります。上記の様に、例えば20~30万円とか、20~25万円とか、金額の幅が広くなっている場合は要注意です。

我々のダイヤモンド業界は、マージンが数%の世界です。10%、20%、30%と金額が開いている場合は、まず怪しいと思ってください。商品を送ってしまったが最後、ダイヤの4Cや、ジュエリーの欠点を列挙して、下限の価格になってしまい、妥協して売却してしまう。これはエンドユーザーの方からよく聞く話しです。

2)ダイヤモンドの専門業者に査定してもらう。

皆さん手持ちのダイヤモンド、ジュエリー等を売却されたい時は、まずネットで、「ダイヤ 買取」等検索をして業者を選ぶと思います。そうすると、色々な買取屋さんのサイトが出てきます。しかし、ほとんどの買取屋さんは、バック、時計、ジュエリー、酒、切手等、様々な商品を買い取っている業者がほとんどです。また、そういう業者の店頭、スタッフには、経験の浅い若手が短い期間の研修を受けただけで、コンシュルジュと称して接客業務を行っています。彼らはまず高額の商品は鑑定出来ません。特にダイヤモンドは尚更です。ダイヤモンドをしっかり鑑定し、市場価格を把握して、査定金額を付けることは、深い知識と長い経験を必要とし、簡単に出来る作業ではありません。ベテランの鑑定士でさえ間違った査定をするのはしょっちゅうです。

よくダイヤを店舗に持って行ったお客様に聞くと、商品をバックヤードに持って行って、しばらく待たされたという話しを聞きます。これはバックヤードで、映像を通して本部の責任者に商品を査定してもらっているからです。ただ、通常の買取屋さんには責任者と言えども、ダイヤモンドを正確に査定できるスタッフはいないと思っていいでしょう。

私が普段買取屋さんと接していて実感することです。会社の規模が大きいからと言って、大手の買取チェーンでもダイヤを正確に査定できる人はいないと断言できます。

よって、ネットで買取業者を選ぶ場合、ダイヤモンド専門の業者で、その代表、スタッフがどれだけ長くダイヤモンド業界で職務経験を有しているかをチェックしください。代表の写真、職務経歴をオープンにし、買取業務が本業ではなく、通常はダイヤモンドの卸業務、国際取引をしている会社ですあれば、問題がないと言っていいでしょう。

3)ダイヤモンド、ジュエリー等商品を業者に発送する場合、しっかり保険を掛けている業者を選ぶ。

ダイヤやジュエリーをネット上で査定してもらった場合、当然正確な金額は出ませんから、宅配キット等で現物を業者に送る流れになります。しかし、ここで注意してほしいことは、ほとんどの買取業者は、お客様が商品を業者に送る際の保険は一切掛けていません。もし無くなった場合は、ヤマト運輸、佐川急便等は、30万円までは賠償するということをうたっていますが、まずその金額は取れないと思っていいでしょう。それは実際に送っていた商品について、仮にかつて30万円で購入した商品だからと言って、そのエビデンス(証明書)を提示するのは不可能だからです。そしてもし荷物が無くなった場合、お客様と運送業者の話し合いになり、買取業者は一切関係のない話しになります。

ですから、その買取業者がしっかり保険を掛けているかどうかを確認してください。ダイヤモンドの卸業務、国際取引をしている会社であれば、動作保険と言って、包括的に損保会社と保険契約をしています。弊社であれば、3千万円までの動作保険を東京海上日動と契約しています。よって、お客様は安心して商品を送れます。この点は、後で不幸なことにならないように、しっかりと確認して業者を選んでください。

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