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コラム

ダイヤを売るのに税金はかかるの?

更新日:2023年1月10日
ダイヤを売るのに税金はかかるの?

結論から言うと、ダイヤモンドを売却したお金に関して税金はかからない

よく皆さんからご質問を受けるのは、ダイヤやジュエリーを売って得たお金に、税金はかかるんですか?という内容です。
特に富裕層の方は、この点は非常に敏感になり、銀行口座への振込は避けて、現金を受け取ろうとします。

結論から言って、ダイヤモンドや、ジュエリーを売却したお金に関して、税金はかかりません。会社に資産として計上しているものは、売却した場合は必ず計上しますが、個人の所有物に関しては売却しても、申告等の義務、税金の請求はありません。

ただし、ダイヤモンドジュエリーの中でも金(きん)の規則は厳しい

但し一つ例外があります。それは金(きん)の売却です。数年前に新たに法律が作られ、金の売却で200万円を超える場合、その金を買い取った業者が、税務署に対して支払調書という形で報告しなければならなくなりました。その調書を元に、後で税務署からその個人に連絡が入るというシステムです。

金は10年以上前と比較して、相場が現在倍以上になりました。よって、金の価格が上がり始めた頃から、金を売却する人が急激に増え、その金額、市場規模が馬鹿に出来ない程大きくなりました。そこに税務署は眼をつけたのでしょう。ただ、私自身非常に驚いたのは、日本人がこっそりと金の延べ棒を資産として持っていた方が、想像以上に多かったことです。箪笥預金(たんすよきん)とはよく言ったものですが、箪笥預金ばかりか、家庭での金預金がいかに多かったことか。

そもそもダイヤは投資目的には向かない

ダイヤモンドに話しを戻しますと、金は世界共通の相場、マーケットがあり、日々1g(グラム)いくらという形で、金額がオープンになっています。一方でダイヤモンドは、金のようなオープンになった市場はありません。よって、よっぽどダイヤに精通した知人、友人がいなければ、投資目的には向かない商品です。

税務署も金と違い市場のない商品には、税金をかけることはなかなかできないと思いますし、一番の理由は、ダイヤモンドやジュエリーは、購入した価格よりも、ほとんどの方はかなり安い価格で売却することになります。そこは市場のある金融商品とは違い、購入時に小売店、百貨店等が、仕入値の何倍も掛けて販売するためで、購入時の価格からかなり損をして売却したものに、そもそも税金を掛ける行為はできないと思います。

ですから皆さんは、税金という観点からは、安心してダイヤを売って頂きたいと思います。
ダイヤは非常に安定した商品ですので、色石とは違い必ず一定の金額が付きますので。

ダイヤを売るのに消費税はかかるのか?

税金の話が出たので、消費税の話しをしましょう。我々業者がダイヤモンド、ジュエリーを買い取る場合、お客様に品代+現状ですと8%の消費税をお支払いします。よって、売却された際の買取伝票を見ると、必ず税込み金額が表示されています。8%分がオンされて支払われる訳ですから、これは売却される方にはメリットだと言えるでしょう。今年の秋には、消費税は8%から10%になりますので、売却メリットは今後増えて行きます。

これに目を付けて今や日本の社会問題になっているのが金の密輸です。皆さんもよくこの問題は耳にすると思います。

これは海外で金を購入し、日本に金を持ち込む場合、通常は税関で申告を行い、金の品代の輸入諸費税8%を支払わなければなりません。

これを申告しないで隠し持ち、密輸した場合、当然ですが8%分の支払いはしません。

そして、日本国内でその金を売却した場合、金の品代プラス消費税の8%の金額を受け取れる訳です。
この8%分がその密輸グループの利益になる訳です。もし1億円分の金を密輸して売却した場合、単純に800万円が利益になる訳です。

今後消費税が10%になる訳ですから、この密輸行為は益々増えて行くことが予想されます。従って、空港等の税関のチェックも昨今より厳しくなっている理由はそこにあります。

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