ダイヤモンドは、その美しい輝きと個体が持つ物質的な強さから、永遠の愛や不変の価値を象徴するものとして今でも多くの人々を魅了しています。適切に保管することで、その価値を長く保つことができるからこそ、資産としてのニーズも非常に高い宝石です。
しかし不適切な保管によって、その価値が損なわれる可能性も否定できません。また、経年劣化するのではないかと不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、ダイヤモンドの輝きが曇る原因や価値に影響する要素を解説します。正しい知識を知っておくことで、お手持ちのダイヤモンドの価値を守ることにもつながるので、ぜひ参考にしてください。
ダイヤモンドは経年劣化する?専門知識から解説
「経年劣化」という言葉にも色々な意味が含まれるため、勘違いしている人もときどき見かけます。しっかりとポイントを押さえ、正しい知識を身につけましょう。
ダイヤモンドの構造
ダイヤモンドは、地球上で最も硬い天然物質のひとつであり、通常の使用や日常的な状況で、物理的に劣化するということはまずありません。
ダイヤモンドは炭素原子同士の強固な結合からなる構造を持ち、「モース硬度10」という最高ランクの硬度を誇ります。これは、ダイヤモンドが他の物質によって傷つけられることがほとんどないということです。化学的にも非常に安定した物質で酸やアルカリにも強く、通常の環境条件下ではほとんど反応しないため、一般家庭での所持や使用で経年劣化するというのは、なかなか考えにくいことです。
ダイヤモンドの外観の美しさは変化する
しかしながら「外観の美しさ」は損なわれる可能性があります。「見た目が悪くなる」ということですね。本サイトの他の記事でも何度も紹介しているように、ダイヤモンドが持つ特性上、油が付着しやすく、それに伴った埃などの蓄積でダイヤモンド本来の輝きが損なわれてしまうことがあります。
むき出しのまま戸棚などに放置しておいたり、皮脂や料理中の油、化粧品などがおもな原因です。乾いた布と中性洗剤などで簡単に拭き取ることが可能なので、こまめにケアしておきましょう。
ダイヤモンドの価値を左右する要因とは?
ダイヤモンドは日常的な保存や使用ではそう簡単に劣化しない物質です。ではどのような要素で価値が左右されるのでしょうか。
世界で定められた「4C」基準
ダイヤモンドの価値は、GIA(米国宝石学会) によって定められた4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)と呼ばれる4つの要素によって評価されます。GIAは1931年に設立された世界最大の宝石学研究・教育機関とされています。ダイヤモンドのグレーディングにおいて世界的な権威として認められており、4Cの基準を確立したのもGIAです。
国内で流通しているダイヤモンドのグレードもこの4Cが適用されており、価格に影響する大きな要因のひとつです。
ダイヤモンドの価値や品質を決める「4C」とは?各グレードや鑑定書、原石についても解説
外観が損なわれたダイヤモンドは買取価格に影響する
前述したように、ダイヤモンドの輝きは、日常使いの汚れなどによって損なわれる可能性があります。埃や油分の付着、ダイヤモンド同士の接触による傷などが原因で輝きが落ちてしまったものは、査定額にも影響する要因のひとつです。
ダイヤモンドの正しい保管方法と注意点
ここからは、具体的なダイヤモンドの保管方法について解説します。ポイントを押さえ、大切なダイヤモンドを綺麗な状態で維持しましょう。
埃や油分の付着を防止する
ダイヤモンドの使用後は、ときどき皮脂や埃を取り除いておきましょう。セーム革やマイクロファイバークロスなど、ダイヤモンドを傷つけにくい素材の布がおすすめです。もし、布だけでは簡単に落ちにくい汚れが付いてしまった場合は、薄めた中性洗剤を使っても構いません。また、埃だけなら水でも落ちるのでぜひ試してみてください。
個別のケースに保管しダイヤモンド同士の接触を避ける
ダイヤモンドは硬度が高いため、他の物質ではなかなか傷付きません。しかし、そんなダイヤモンド同士が接触してしまった場合は、どちらか一方、または両方に傷が付いてしまう可能性があります。
またダイヤモンドでなくても、他の高度が高い宝石で傷付いてしまう可能性は否定できません。保管する際は、かならず個別のケースに仕舞っておきましょう。
直射日光や高温多湿を避ける
保管場所も重要です。直射日光や高温多湿の場所は避け、温度変化の少ない場所に保管しましょう。温度変化や紫外線は、ダイヤモンドの変色や劣化の原因となる可能性があります。
ケースの種類や素材の選び方、適切な収納方法とは
ダイヤモンドの保管ケースは、付属してきたものが基本的にはおすすめです。個別でも売っているのでいくつか例を紹介します。
宝石箱:仕切りがあり、複数のジュエリーを整理して保管できる
ジュエリーケース:場所を取らず持ち運びに便利なコンパクトなケース
ポーチ:柔らかい素材で、ダイヤモンドを傷つけにくい
内装素材は布張り、ベルベット、サテン、ウレタンなど価格帯によってさまざまです。普段使いのダイヤモンドアクセサリーを収納する場合は、軽量で安価なプラスチック製や紙製のケースでも十分ですが、長期保管する場合は、専用のケースも検討してみてください。また、複数個保管する場合は個別で用意するか、仕切りがあるものがおすすめです。
プロのメンテナンス業者に依頼してみよう
家庭でもできる簡単なセルフメンテのほかに、プロのメンテナンス業者などもあります。
メンテナンス業者に依頼する場合は、超音波洗浄やスチームクリーナーなどで、ダイヤモンドの表面に付着した汚れや皮脂を落とすといったものがおもなサービス内容です。相場は1000〜5000円程度となっています。
ほかにもルーペや顕微鏡を使って、ダイヤモンドのキズや摩耗などをチェックしたり、ジュエリーの場合は台座や爪、石留めなどの補強、修正をしてくれたりといったサービスもあり、こちらも5000〜数万円程度です。
ダイヤモンド買取専門業者に相談し正しい価値を見極める
ダイヤモンドの価値や保存方法について不安な場合は、信頼できるダイヤモンド買取専門業者に相談するのがおすすめです。DDjapanではオンラインで申し込めるLINE査定サービスを実施しているので、ぜひこちらもお試しください。
DDjapanのLINE公式アカウントをフォローし、手順に従ってダイヤモンド本体の写真を送信するだけです。チャットでのやり取りとなっているので、通常のLINEと同じような使用感でご利用いただけます。
付属品やダイヤモンド鑑定書などがあれば、そちらもぜひ送信してください。より正確な査定が可能です。
困ったときの相談先を見つけよう
ダイヤモンドの経年劣化や保存方法について解説しました。正しい知識を知り、適切に扱うことで、ダイヤモンドの価値を長く保つことができます。また、困ったときは、信頼して相談できる専門業者を見つけるのもおすすめです。
DDjapanでも、いつでも相談を受け付けていますので、お気軽にご連絡くださいね!