この記事は一般的な知識を提供するものです。当サイト(DD Japan)では当該ジュエリー(アクアマリン)は買取対象ではありませんので、ご理解いただけますようお願いいたします。
透き通った海のような美しい淡いブルーのアクアマリン。3月の誕生石としても知られています。アクアマリンにはロマンチックな言い伝えも多く、女性にも人気の宝石です。
そんなアクアマリンを売却する際、買取金額や査定方法が気になる方も多いでしょう。この記事では、アクアマリンの基礎知識や買取価格に影響する因子などを詳しく解説しています。
アクアマリンの売却を検討している方は、ぜひチェックしてください。
アクアマリンの基礎知識
アクアマリンは3月の誕生石として知られるカラーストーンです。透き通った海のような青く美しい宝石で、実際にアクアマリンという名の起源はラテン語の「海水」です。2000年以上も前の古代ローマ人が名付けたと言われています。
アクアマリンは強い洞察力を持つ宝石だと言われ、ヨーロッパでは船乗りのお守りにされていました。船乗りにとって強い風や天候の大きな変化はとても怖いものであるため、海に出る旅人たちの安全をお祈りしていたのです。
その言い伝えから、アクアマリンは人生の荒波や波乱を乗り越えるお守りであるとも言われています。
また、中世ヨーロッパでは「夜の女王の宝石」とも呼ばれていました。夜会の薄暗い照明の中で、アクアマリンが一際輝いていたことが起源のようです。
他にも、「海の精霊の宝物が石になって浜辺に流れ着いたもの」「船乗りの人間に恋をした人魚の涙」といった逸話も残されている、なんともロマンチックな宝石です。
アクアマリンの種類
アクアマリンはエメラルドと同じ鉱物から採掘されることで有名です。アクアマリンは、品質や透明度によっていくつかの種類に分類することができます。
サンタマリア・アクアマリン
アクアマリンの主要産地であったブラジルでは、品質の良いアクアマリンが数多く産出されました。中でも深い青色から濃い青色に少し緑がかった色のアクアマリンは、最高品質として高値で売買されています。
ブラジルのサンタマリアから数多く産出されていたことから、最高品質のアクアマリンを「サンタマリア・アクアマリン」と呼ぶようになりました。
のちにアフリカのモザンビークでも同様に最高品質なアクアマリンが産出され、数多く出回ったことから、別名「サンタマリア・アフリカーナ」とも呼ばれています。
アクアマリン・キャッツアイ
透明度はさほど高くありませんが、美しい光沢を放つアクアマリン・キャッツアイは高値で売買されています。猫の目の鋭い輝きをイメージさせることからアクアマリン・キャッツアイと名付けられたそうです。
繊細なインクルージョンが規則正しく配列していることで鋭い輝きを生み出しており、非常に価値の高いものだとされています。
ミルキーアクアマリン
ミルキーアクアマリンとは、透明度の低いアクアマリンを指します。乳白色のような濁った淡いパステルブルーが特徴で、かわいらしく女性に人気です。
カジュアルな天然石ショップに多く流通しており、手軽に購入しやすいのも特徴だと言えるでしょう。
産地別のアクアマリン
アクアマリンは産地によっても品質や特徴が異なります。
ここからは、産地別のアクアマリンについて詳しく解説しましょう。
ブラジル産
アクアマリンの採掘に古くからの歴史を持つブラジルでは、高品質で大粒なアクアマリンが数多く出荷されています。
濃い青色に淡い緑色を混ぜたようなサンタマリア・アクアマリンの産出も多く、透明度も高い点が特徴です。
アクアマリンの多くは加熱処理によって青さを引き立てますが、サンタマリア・アクアマリンは加熱をせずとも美しいカラーを見ることができます。
ナイジェリア産
1980年代より採掘が始まったナイジェリアは、比較的新しい産地です。ナイジェリア産のアクアマリンは原石は小さいものの、高品質なものも多い傾向にあります。
アクアマリンのほとんどは加熱処理をすることで青みを誇張していますが、ナイジェリア産のアクアマリンは傷が多いため加熱処理をすることで割れてしまうことがあります。
そのため、非加熱処理で流通しているものも珍しくありません。
モザンビーク産
1990年代より採掘が始まった新しい産地です。ブラジルのサンタマリアに負けをとらない、高品質なアクアマリンを数多く産出しています。
サンタマリア・アクアマリンも数多く産出していますが、中には青みが強すぎるあまりグレーのようなアクアマリンもあるようです。
アクアマリンの買取金額の決定方法
アクアマリンを売却する際、どのように買取金額が決定するのか気になる方が多いでしょう。アクアマリンの買取金額に影響する要素は、カラー・透明度・カット方法の3つです。
各要素を詳しく解説します。
カラー
アクアマリンの品質に大きく影響する要素の1つ目はカラーです。前述したように、サンタマリア・アクアマリンと呼ばれる高品質なアクアマリンは色が濃く鮮やかな特徴を持ちます。
高く評価されるアクアマリンのカラーは、濃い青色からわずかに緑がかったものです。
強く鮮やかなカラーに加え、明度が明るすぎず暗すぎない程よいものが高品質だとされています。
このような条件が揃っている希少なアクアマリンは、高品質であると判断されるのです。
透明度
アクアマリンは透明度が高ければ高いほど高品質だとされています。
内容物(インクルージョン)が少なく、透明で美しいものほど高値で売買されるのです。
しかし、前述したようなアクアマリン・キャッツアイは透明度は低いながらも比較的高値で流通しています。
カット方法・輝き
アクアマリンのカット方法も品質を左右する重要な要素です。
アクアマリンのカット・加工方法は多種多様ですが、ほとんどはラウンドブリリアントカット・オーバルブリリアントカットに仕上げられます。これは、同じ鉱石から採掘されるエメラルドと同様です。
石の品質やカットの方法によって最適な形が存在するため、アクアマリンの輝きを最大限に活かすことができているカット方法は高く評価されます。
アクアマリンを高く売る方法
アクアマリンを売却する際、「できるだけ高く売りたい!」と考える方も多いでしょう。アクアマリンの買取価格を決めるのはカラー・透明度・カット方法ですが、他にもできるだけ高く売るための方法があります。
ここでは、2つの方法を解説しましょう。
コンディションの良さ
どの宝石にも共通することですが、日頃のお手入れは非常に重要です。アクアマリンがいかに良い状態で売却されるかによって買取金額も変化します。コンディションはできるだけ良い状態で保っておくことが大切です。
しかし、アクアマリンは硬度が高く傷つきにくい特徴があるため、神経質になりすぎなくても問題はありません。表面の汚れが目立つ場合は軽く綺麗にして売却するといいでしょう。
付属品の有無
科学的な調査の結果となる鑑別書がある場合は、買取に有利となる場合が多いと言えます。また、ブランドジュエリーなどの場合は箱・ケースなどの付属品があることで、買取金額が高くなる場合もあります。
付属品が残っている場合は、宝石と一緒に売り出しましょう。