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コラム
ダイヤ鑑定書
2019年11月15日6:12

ダイヤの鑑定書の見方〜中央宝石研究所〜

ダイヤの鑑定書の見方〜中央宝石研究所〜

鑑“定”書と鑑“別”書、どう違う?

ダイヤモンドには「鑑定書」が付いている場合と、「鑑別書」が付いている場合があります。それぞれ、どういった役割のものなのでしょうか。まず鑑定書とは、4C(カラー、クラリティー、カット、カラット)の基準などに則って、ダイヤモンドをランク分けした結果が書かれたものです。ダイヤモンドに対してのみ発行されるため、ルビーやサファイアといったカラーストーンには発行されません。

一方、鑑別書は、宝石や宝石になる前の原石に対する科学的検査の結果が書かれたものを指します。どのような種類の物質でできているかといったことしか分かりません。つまり、ダイヤモンドの価値を判断するには、鑑定書が必要となります。また、鑑定書があるということは、その宝石が天然ダイヤモンドであることの証明になるのです。

ダイヤの鑑定機関もさまざま

鑑定機関はまず、海外の機関と国内の機関に分けられます。海外の機関としては、ジェモロジカル・インスティテュート・オブ・アメリカ(GIA)が挙げられます。1931年に米カリフォルニア州サンティアゴで設立されました。その圧倒的なシェア(世界の約70%)からGIAの鑑定書は世界で通用するものと言えます。一方、日本国内には現在30以上の鑑定機関があります。その中でも国内最大かつ、海外でもよく知られているのが中央宝石研究所(CGL)です。設立されたのは1970年で、現在日本で発行される鑑定書の6~7割がCGLのものと言われています。今回は、このCGLの鑑定書について詳しく見ていきましょう。

CGL鑑定書の見方

SHAPE

カット・形状: 研磨されたダイヤモンドの形を記した項目です。ダイヤモンドの美しさを最大に引き出すROUND BRILLIANT CUT(ラウンド・ブリリアント・カット)と記されたものが多いです。ハートやオーバルなど、ラウンド・ブリリアント・カット以外のカットはFANCY CUT(ファンシー・カット)と記されます。
寸法: ダイヤモンドの外周部の最大直径と最小直径、外周部に対して垂直方向の深さの寸法が記されます。例えば、1カラット(ct)のダイヤの場合、「6.30-6.32×4.00MM」といった形で記載され、6.30が最小直径、6.32が最大直径、4.00が深さを示しています。

 

GRADE-4Cs

重量(カラット): ダイヤモンドの重量を記した項目です。精密な電子天秤で測定し、小数点第3位まで記しています。
カラー(色)の等級: ダイヤモンドの色について記した項目です。無色のものほどランクが高く、最高ランクは「D」です。Dから始まり、E、F、……X、Yと続き、Zが最低ランクです。Dに近ければ近いほど無色に近く、Zに近づくにつれて黄色っぽい色になります。
色の起源: そのダイヤモンドの色が天然のものなのか、人工のものなのかを記した項目です。
クラリティ(明澄度)の等級:

ダイヤモンドを10倍に拡大して観察し、内包物の有無・数・位置・大きさ・性質・色などを総合的に判断したランクを記した項目です。

  • 「FL」「IF」は10倍に拡大して見て無傷もしくは微小な表面の欠点、
  • 「VVS1」「VVS2」は10倍に拡大して見て発見困難な微小の欠点、
  • 「VS1」「VS2」は10倍に拡大して見て発見が多少困難な欠点、
  • 「SI1」「SI2」は10倍に拡大して見て発見が容易だが、肉眼では困難な欠点、
  • 「I1」「I2」「I3」は肉眼で容易に発見できる欠点を意味します。
カットの等級: 形と仕上げのランクを記した項目です。EXCELLENT(エクセレント)、VERY GOOD(ベリーグッド)、GOOD(グッド)、FAIR(フェアー)、POOR(プアー)の5段階で示されます。

 

OTHERS

仕上げ 研磨状態: ダイヤモンドの研磨された面の仕上げのランクを記した項目です。EXCELLENT(エクセレント)、VERY GOOD(ベリーグッド)、GOOD(グッド)、FAIR(フェアー)、POOR(プアー)の5段階で示されます。
仕上げ 左右対称性: 研磨された面の位置やバランスの仕上げのランクを記した項目です。対称性が高い(シンメトリーである)ほど、ランクは上がります。上の「研磨状態」と同じ5段階で示されます。
蛍光性: ダイヤモンドに紫外線を当てたときに発する青色の蛍光について記した項目です。この蛍光性が強くなる程、価格が下がっていきます。

 

番号

レポートごとに付けられる番号を記した項目です。

PROPORTIONS

ダイヤモンドの研磨された面の角度や比率をGIA基準に基づいて記した項目です。

その他

上記以外で記載すべき特徴や情報を記した項目です。

図示省略

ダイヤモンド内に含まれる特徴について図示した項目です。石の表面に限定した特徴は緑色で、石の内部または表面から内部に入っている特徴は赤色で、カッターにより必要外につけられた特徴は黒色で図示されています。「図示省略」と記され、図示されていない鑑定書もあります。

まとめ

ダイヤモンドがいかに多くの項目で、丁寧に鑑定されているのか、お分かりいただけましたでしょうか?また、今回紹介したCGLの鑑定書は、国内の買取業者や宝石卸業者が最も利用する鑑定書でもあります。お手元にCGLの鑑定書があれば、買取がスムーズに進みますし、鑑定書のあるダイヤモンドの方が、ないダイヤモンドより買取価格は高くなる傾向にあります。CGLの鑑定書をお持ちの方は、引き続き大事に保管してくださいね。

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代表取締役 手塚 精一
この記事の著者
手塚 精一
PROFILE

DD Japan代表。株式会社ダイヤモンドT 代表取締役。米国ガーソン・リーマン・グループ、カウンシルメンバー。ダイヤモンド業界に携わって約30年のベテランである私が、直にダイヤモンドを査定させて頂きます。

一児のパパビートルズが好き北海道釧路市出身

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